オブシディアンは火山によって、溶岩が地上で急速に冷えた際に出来た天然ガラスです。

発見者のオブシウスから名付けられたといわれています。

この石を割ると鋭利になるため刀や矢尻などの武器や道具に利用されてきました。

古代の書物の中には「鏡として物の影を映す」「未来を予言する力をもたらす」として記述されています。

オブシディアンは、持ち主の思いや潜在的に抱える問題を顕在化(開く)する力があるとされ同時に鎮静化(閉じる)させる力があると信じられていました。

伝承によると、古代メキシコのアステカ族の間では、オブシディアンの粉の入った鎮痛剤を傷口に使うと傷が早く癒えるとされていたようです。

他にも種類があり、黒地に白い斑点模様がみられる「スノーフレークオブシディアン」、酸化鉄の色があらわれて赤褐色の縞模様がある「マホガニーオブシディアン」、表面に虹のような光彩がある「レインボーオブシディアン」などがあります。