透明な水晶の中に幾重にも重なった幻影のような模様が見られる石をファントムクォーツといい和名では「幻影水晶」や「山入り水晶」または「幽霊水晶」などとも呼ばれています。

ファントムとは幻という意味で、水晶の結晶が生成される過程で何らかの理由で成長が止まり再び成長を始めると、その境目に気泡やほかの物質などが閉じ込めらます。

山型のファントムになるのは、水晶の結晶の尖った形が跡として残ったからです。

成長と停滞が繰り返されることで、こうした成長の跡がいくつも重なり独特の模様が出来上がります。

つまりファントムは水晶自信の過去の姿の幻影になります。

内包物などの違いによって様々な種類がありますが、クローライト(緑泥石)やフックサイト(クロム雲母)を取り込んだものを「グリーンファントム(緑幻影水晶)」といい緑色のファントムが見られます。

グリーンファントムは、何度も成長を止めながらも再び成長を繰り返すことから、何事にも屈しない、困難を乗り越えるお守りとされてきました。

中国などでは、事業運を高め金運を招く石として知られています。