• デザートオパール / Desert Opal

デザートオパールとは西インドのラージャスターン州、タール砂漠にある鉱山で採れる摩訶不思議なオパールであり、バンデットタイプのカルセドニーとブルーコモンオパールが混じった石になります。

ラージャスターン州はインド最大の土地面積を有する州であり、その名は「王(Raja)の土地(Sthan)」を意味します。

もともと古代インドのサンスクリット語で「部族の長」を意味する語だった「ラージャン」が後に「王」の意に転じ、インドの支配者たちが長く用いてきたました。

そして「王の子」を意味するサンスクリット語の「ラージプトラ」の俗語形がラージプートになります。

ラージプートとは現在のラージャスターン州に居住する民族でクシャトリアを自称するカースト集団です。

そしてインダス文明が栄えた場所が現在のタール砂漠になります。

ラージャスターン州で興った王朝の中で、10世紀前半から13世紀末まで北インド東部にチャンデーラ朝があり、この王朝は「月」から生まれたクシャトリアの家系の伝承を持つ、ラージープートの王朝が治め栄えていました。

この石はまるでその王朝の象徴である「月」の満ち欠けが現れ、まるで砂漠のオアシスの湖に映る月影のように神秘的なバンデット模様が見られます。

小国が次々と生まれ抗争が絶えなかったラージプート時代の儚さが残っているように感じさせられます。

そのため「ラジャスタンデザートオパール」と呼ばれています。

何とも言えない淡いブルーと、透明感のあるカルセドニーの幾何学的とも言える綺麗な対比が遥か昔の人々の言葉を暗号化されたようにも感じられます。

神秘的で摩訶不思議なデザートオパールのブレスレットとしての歴史は今始まったばかりです。

デザートコモンオパールとも呼ばれ、ブルーオパールは同じ色でも虹色に輝く宝石質のオパールとは違い、コモンオパールという輝かない種類のオパールに分類されます。

古くから爽やかさを象徴する石といわれ、落ち着きのあるペールブルーの色合いが美しく、そこへカルセドニーが混ざった魅力的なオパールでバンデット模様が、一石一石唯一無二で更なる美しさを引き立てます。

上質な宝石、貴金属、鉱物が採れることで有名なタール砂漠、そして古くから小国の争いが絶えない土地であり、遥か昔の人々の儚さや歴史が残る神秘的な土地から採れるデザートオパールを、是非手に取って神秘性を感じて欲しい一つです。

チャクラ


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